嵐のチケット転売で有罪判決… 知っておきたい「譲渡」と「転売」の線引
自分好み· 1ヶ月前

嵐のチケット転売で有罪判決… 知っておきたい「譲渡」と「転売」の線引

嵐のチケット転売で有罪判決… 知っておきたい「譲渡」と「転売」の線引 嵐のチケット転売で有罪判決… 知っておきたい「譲渡」と「転売」の線引

[email protected]/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

アイドルグループのコンサートチケットを高額転売した20代の女性に有罪判決が言い渡された。今後も注意していかなければならない「転売」と「譲渡」の線引きについて、齋藤健博弁護士に話を聞いた。

女性は、人気アイドルグループ「嵐」のコンサートの電子チケットを、SNSなどを通じて高額転売したとして、チケット不正転売禁止法違反などの罪に問われていた。

そして今年8月27日、大阪地裁は女性に懲役1年6ヶ月(執行猶予3年)、罰金30万円、偽造身分書の没収などを言い渡した。「チケット不正転売禁止法違反」は2019年6月に施行されたばかりで、全国で初めて適用された事例となる。

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新しい法律が施行されたことにより、誰かにチケットを譲渡する……といった場合にも、少し注意が必要だ。譲渡と転売の線引について、齋藤弁護士に聞いてみた。

ーーチケットに「第三者への譲渡・転売を禁止する」と書いてある場合、「第三者」とは、もともとの知り合いや家族なども「第三者」に含まれるのでしょうか?

齋藤弁護士:「第三者」とは、興行主、そのチケットを有している方、以外の者を指すとお考え下さい。ただし、たとえば、当日に体調が悪くて行けなくなってしまったですとか、急な用事ができてしまったなど、正当な理由がある場合には、公式リセールサイトを利用することは可能です。この場合、第三者には含まれません。

ーーでは、本人確認がないチケットの場合、仕事や病気などで行けなくなった自分のチケットを、友達に定価で譲った場合、それは法律違反になりますか?

齋藤弁護士:特定興行入場券(正式なチケットの名称)は、不正転売が禁止されています。また、不正転売を目的としての譲り受けも禁止されています。急遽いけない場合には、基本的には、リセールサイトを利用することが原則になっています。

ーー友達と2人で行く予定で、自分の名義で2枚で取ったチケット(※本人確認がないチケットの場合)。一緒に行く予定だった友達が急遽行けなくなった場合、新たに行く人を見つけて定価で譲るのは「転売」になりますか?

齋藤弁護士:厳密には転売に該当してしまうこともあります。しかしこの場合、いわゆる「ダフ屋行為」といって、転売する目的でチケットを転売する行為とは大きく異なりますね。インターネットでの転売を規制するチケット不正転売禁止法の範疇からははずれてきますので、実際に友達に譲る行為が、罰則の対象となることは想定しがたいでしょう。

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(企画・文/弁護士・齋藤 健博)